クレジットカード王国の最新の日記
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――層雲峡温泉に遊びて――


峡添に路をひらくと男等はしげりにこもり高き声たつ

崖下をとをりて仰ぐ眼に紅葉深山をいでゝ峡はあかるし

昼ながらま近く来鳴く怪鳥の羽音にしんといやしづむ山

樹をうちて羽音も荒き怪鳥のすがたをみむと息を凝らしつ

湯煙を顔にうけつゝ真青なるつぼの湛へにかゞまりゐるも

たぎれども色すみ透る湯のつぼにしづむ土鼠のその白き足

山路に這ひもあがるとトカゲの尾きらゝと石に青光るなり

あたらしき樋をふせつゝ湯けむりをあびる男の打つ杭の音

手拭を肩にかけゆく長廊下外面は霧にこもりしづもる

おりしづむさ霧をかんじひたりゐて肌にさらめく湯のこゝちよき

提灯をもつは女か温泉の宿の闇の山坂ゆきかへるなり
第二回旭川歌話会詠草 - クレジットカード王国 - mindia(マインディア)

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