クレジットカード王国の最新の日記
(5)名寄町にて
(5)名寄町にて
幅広き名寄の町に降りたちて煙草屋の娘に路をたづねる
屋根低き名寄の町に風荒れぬ呼吸ひそめつつ人ら住めるも
黒百合のはげしき色を眼にすゑて昔の女にくみはじめぬ
味気なや旅の心に鳴るものはかたくつめたきトンカツの皿
新しきことにおどろくゆたかさの眼をして咲くは三色菫
朝早く騎馬一頭は駈けすぎぬ緋色の夜具の乾されたる街
夜更けまで光散らして蹄鉄をうつ馬もあしたは徴発されん
第二回旭川歌話会詠草 - クレジットカード王国 - mindia(マインディア)
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