突撃砲の履歴
ひと世代前の戦車のシャーシに、現役の戦車砲を無理やり搭載した兵器。用法名で言えば自走対戦車砲。
戦車の数が足りない状況に対する帳尻あわせであり、コストも工数もかけていられない都合、固定砲塔となるため真正面にしか砲弾が撃てない。しかも前面装甲だけ気持ち厚くなっている程度の中古シャーシなので撃ち合ったら負ける。
ゆえに、相手より先に発砲することが前提の兵器である。待ち伏せするか、奇襲するかして、有利な状況を作って先に撃ち、確実に当てなくてはいけない。初弾を外した場合は、特攻するか全力で背走するしかないという、ある意味とても潔い兵器である。
見た目は戦車っぽいがあくまでも自走砲なので、乗車するのは戦車兵じゃなくて砲兵だったりする。
同じような設計思想の兵器に駆逐戦車があるが、微妙に別物。