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モリト

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どう考えても使い途のないものの意。

コンピュータRPGの草分け、ウィザードリィ(Wizardry)の初期シリーズのレベル3メイジ系呪文、モリト(MOLITO)に由来。

ゲーム説明によると「火花の嵐で、敵1グループに3~18のダメージを与える」となっている。しかし同レベルのマハリト(MAHALITO)が「爆炎を発し、敵1グループに4~24のダメージを与える」だったりするのだ。

ウィザードリィの呪文はレベルごとの使用回数で管理されている。どれだけキャラクターレベルが上がっても同じレベルの呪文は最大9回しか唱えられない。同じ効果範囲で同じ系統、かつ高ダメージの呪文があるのに、わざわざモリトを唱える意味はない。

ウィザードリィの場合、あるレベルの呪文を習得可能なレベルになっても、それぞれの呪文を習得するかどうかはレベルアップ時にランダムで判定される。マハリトより先にモリトを覚えてしまった場合に限り、マハリトを覚えるまではいちおう使い途があるが、それが唯一の存在価値。

あまりに理不尽な設計のため、ある敵に限って特効なのではないかなどの憶測もされたが、どうやらそんなことはないようである。

とはいえ、現実世界にはそういう選択肢もけっこう存在するものである。RPGを現実世界のシミュレーターの一種と考えるなら、その世界観にリアリティを加えるための設計なのではないかとも思えるが、たぶん違うような気がする。

「モリト」について友人に書いてもらう。

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