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ロクトフェイトの履歴

できれば使いたくない最後の手段。あるいは、どんなものにも使い途はあるの意。

コンピュータRPGの草分け、ウィザードリィ(Wizardry)の初期シリーズのレベル6僧侶系呪文、ロクトフェイト(LOKTOFEITO)に由来。

自身とパーティメンバー全員を迷宮から脱出させる呪文だが、ドラクエシリーズの同系統呪文、リレミトのように気軽には使えない。使用すると術者はこの呪文を忘れてしまう(レベル上昇時にランダムで再取得)うえに、呪文の対象者は所持金と装備アイテム、所持アイテムのほとんどすべてを失う。まさに最後の手段である。

装備アイテムが外れる効果を逆手に取り、間違って装備してしまった呪われたアイテムを外す用途に使われる。ほかのRPGで何かを「間違えて装備する」なんてことは滅多にないのだが、そこはウィザードリィ。宝箱から取得したアイテムは未鑑定(正体が判らない状態)であり、商店で鑑定すると有料(そのアイテムの売価と同額)のためまったく儲からない。パーティに司祭(BISHOP)がいれば自力で鑑定可能だが、鑑定は一定確率で失敗するし、装備品の鑑定に失敗した場合はランダムでそのアイテムを装備してしまう。呪われた装備品を外すのも有料(これまたそのアイテムの売価と同額)のため、金欠時に高額アイテムに呪われるとちょっと困る。そこでロクトフェイトである。最初に気づいたひとはちょっと偉いと思う。

開発時にこの使い方が意図されていたのかどうかは不明だか、どう考えても使い途のない呪文、モリト(MOLITO)も存在するゲームなのでなんとも言えない。