印刷革命の履歴
イノベーション史の骨子
- テクノロジーの発明・科学上の発見
- オートメーション
- イノベーション
テクノロジーの発明・科学上の発見
1445年、金属加工職人である独ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を開発した。実際に彼が発明者であるかどうかというのは論争がある(Wikipediaによる)
オートメーション
大量印刷・出版の時代の幕開け
- 1455年、活版印刷機を用い、旧約・新約聖書を印刷した。それまでの聖書は、修道院による模写によって作られていた。1455年以前、聖書以外の書物も含め、書物を手に入れるのが大変、困難な時代だった。印刷技術の出現により、大量印刷(出版)が可能となり、多くの人が書物を手に入れることができるようになった。
- 1510年~1514年、コペルニクスが「コメントリー」(地動説)を書いた。
- 1513年、マキャベリが「君主論」を書いた。
イノベーション
大量印刷は爆発的に知識を普及させた。
- 書物を手にいれたことにより、聖書・地動説・君主論などを読書することで、知識が爆発的に普及した。
宗教改革
- 1517、マルティン・ルターによる宗教改革が始まった。なぜ宗教改革が可能になったのか。それは人々が既に聖書を手に入れ、宗教に対する正しい知識(インテリジェンス)を手に入れていたからに他ならない。
カトリック教会の宣教
- 宗教改革の影響は思わぬ展開となる。大航海時代の幕開けとともに、宗教改革に押されたローマ・カトリック教会は、世界へ宣教に出る。1549年、いよいよ日本へキリスト教が伝来する。
ピューリタン
- 英国のプロテスタントの一派、ピューリタンは弾圧を逃れ、1620年アメリカに渡る。
- 1642年、英国では人類史上初の市民革命となる清教徒革命(ピューリタン革命)が起こる
結論
印刷技術により人々は知識を手に入れ、宗教改革を経て市民革命へと繋がった。単に技術があっただけでもなく、大量印刷というオートメーションだけでもなかった。200年かけて宗教体制・政治体制をひっくり返したイノベーションだったのである。
知識革命
- 第一次知識革命:人類史上初の百万人都市
- 第二次知識革命:印刷革命
- 第三次知識革命:通信革命・コミュニケーション革命
- 第四次知識革命:IT革命