情報漏洩の履歴
知識の解放の負の側面。
印刷革命において
歴史的事象
- 印刷革命以前は、聖書は教会のみにあった。
- 印刷革命(1455年)により、聖書は大量生産された。
社会に与えた影響
- 市民側にとって、聖書が教会の権威から解放された。
- 協会側にとって、自らの権威を損なう由々しき「情報漏洩」である。
歴史的経過
- 市民側によって宗教改革が勃発し(1517年)、ヨーロッパ社会は、守旧側のカトリックと市民側のプロテスタントの対立が起こる。
- 結果的に、カトリック側(ポルトガル・スペイン・イタリア)は没落し、プロテスタント側(オランダ・イギリス・ドイツ・アメリカ)が台頭することになる。
ソーシャルメディアイノベーション
歴史的背景
- インターネット登場以前、情報発信はマスメディアのみによって行われた。
- インターネット(ソーシャルメディア)の登場により、個人が容易に情報発信することができるようになった。
社会に与えた影響
- 人々にとって、情報がマスメディアの権威から解放された。主な担い手は「デジタルネイティブ」である。
- マスメディア側にとって、自らの権威を損なう由々しき「情報漏洩」である。
歴史的予測
- 旧主側のマスメディアとソーシャルメディア利用者の対立が起こる。
- マスメディアは、ソーシャルメディアによる情報公開を、「情報漏洩」と喧伝する。
- しかし、いづれ新旧逆転が起きる。この時代の大きなうねりは変えられない。
- 個人社会(個人競争社会)が登場する。ソーシャルメディアの活用度合いが競争力の源泉になる。『フリーエージェント社会の到来』を参照。
- マスメディア・政治の権威が失墜する。
- 情報は公開されることを前提にした社会が形成されていく。