常に初陣の最新の日記
それから一二週間
さて、それから一二週間というもの、ジョウはいかにも奇妙なふるまいが多かったので、みんなおどろいてしまいました。郵便屋の足音がすると玄関へかけていったり、ブルック先生につっけんどうにしたり、じっとすわりこんで悲しそうな顔をしてメグをながめたり、きゅうに、メグにとびついてキッスしたり、ローリイが来ると、二人で目くばせして、新聞のことを話したり、いったい、どうしたというんでしょう?
ある日、ジョウは家のなかへとびこんで来て、ソファに横になり、新聞を読むふりをしていました。ベスが尋ねました。
「なに読んでいらっしゃるの?」
「はりあう画家という小説。」
「おもしろそうね、読んでちょうだい。」
メグがいうと、ジョウはせきばらいをして、読みはじめましたが、ロマンチックな作で、出て来る人物は最後にみんな死んでしまうという、かなり悲壮なものでした。
「いいわ、恋をするとこ好き、だあれ、作者は?」と、エミイが尋ねると、
「あなたがたの姉妹よ。」
「あなた?」と、メグがさけびました。
「とてもおじょうずね。」と、エミイ。
「ああ、あたし肩身がひろい。」と、ベス。
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