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企業内における情報共有の課題

いろいろひらめいたのでメモをしておく。

  • 文脈
    • 企業全体の文脈(全体最適)
    • 部門の文脈(局所最適)
  • 企業活動における最大の文脈は、顧客情報
    • 顧客情報を伏せたとたん、情報の内容がひらぺったくなり、何を意味しているのか分からなくなる。
    • 顧客像という文脈にひどく依存してしまっている。
  • ソーシャルメディアリテラシー(情報共有リテラシー)
    • ソーシャルメディア・Wikiとは、情報の作成と同時に公開されるということ。そのリテラシーとは、その術を身に着けること。
    • 新しい時代の新しいリテラシー教育が必要。今のところ、それは経験でしか得られない(HowTo、形式知は存在しない。)
  • 情報共有の課題
    • ソーシャルメディアリテラシーがないという前提(局所文脈を排除できないという前提)で考える。
    • 局所最適された情報は全体最適化するには、再作成が必要。ひどく手間がかかり、情報共有は促進されない。
    • それよりも企業内で、文脈を共有する仕組みが必要(オフラインでの活動)
    • 真の解決は情報共有リテラシーを身に着けること。
    • 読解するリテラシーも必要。読書によって身に着ける。読書をしていないと想像力が乏しくなり、読みこなすことができない。

以下余談

  • リテラシーの歴史
    • グーテンベルグ:印刷革命。印刷により欧州言語は文法が整備された。
    • 明治維新:標準語の普及により、日本全体で文脈の統一に成功し、明治時代以降の発展に貢献した。
      • 失ったもの:方言、やまと言葉
    • 中国:簡体字の普及により、中国全体で文脈の統一に成功した。簡体字普及以前は国全体で文脈を共有しておらず、中国は統一と分裂の歴史の繰り返しだった。
    • テロ国家:テロ国家の共通点は識字率が低いこと。国全体で文脈が統一されておらず、派閥に分かれて抗争することになる。
    • 21世紀:
  • 日本語(文脈依存言語)
    • 特長:音節が少ない
    • 古来のやまと言葉:意味が通じた。
    • 漢字の受容(リテラシーの普及):視覚依存になった。それでも聞いただけである程度意味が分かった。
    • 明治以降:新しい漢字単語の普及とあいまって、急速に視覚偏重になっていく。聴いただけで意味が通じない。意味は文脈から判断する。
    • 中国語は音節が多く、視覚に頼らずとも聴くだけで意味が通じる。
    • 方言:温かみを感じるわけ(音以上に文脈を共有できる)。都会人が方言をおかしく聞こえるわけ(文脈を共有できていない)
    • 日本語が過度に文脈依存になったのは、漢字の受容と明治以降の漢字の増加・標準語の普及が原因。

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