クレジットカード王国の最新の日記
<< 前の日記へ 一覧を見る 次の日記へ >>

 

まあ、お前さん

おくめ まあ、お前さん。飛んでもない。そんなものを持ってどうする積りですよ。
幸次郎 どうも驚いたな。刃物三昧はあぶねえから、止しねえ、止しねえ。
文字清 ええ、放して下さいよ。
幸次郎 いけねえ、いけねえ。

(文字清は哮り狂って店へあがろうとするを、おくめと幸次郎は一生懸命にひき戻そうとして争ったが、文字清はむやみに剃刀をふりまわすので、二人も持て余して手を放せば、文字清は店へかけあがる。伝兵衛と弥助はあわてて飛び退く。この時、寝ていた半七は不意に飛び起きて、自分の羽織を取って文字清のあたまから被せて引き伏せる。)

半七 (おくめ等に。)あれほど云って置いたのに、なんで又ここへよこしたのだ。
おくめ だって、兄さん。一旦は家へ帰って又飛び出したのよ。
幸次郎 半気違げえだから仕様がねえ。

(文字清は羽織をかき退けて跳ね起きようとするを、半七は又おさえる。)

半七 なるほど、こいつは始末に負えねえ。おい。番頭さん。大和屋の旦那を呼んで来てくんねえ。

(文字清は身をもがくを、半七はおさえ付ける。)
業務用エアコン 人の通らぬ道を選ぼう

コメント

コメントはまだありません

コメントできません