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植物1
今日は植物について書いてみる
燕子花
アヤメ科アヤメ属 湿地に群生
5月から6月にかけて紫色の顔のような花を付ける
葉はチューリップのようにしっかりと上を向いてかたい
この花に関して、尾形光琳の燕子花図屏風を見るまで関心を持った事はなかった
むしろおばあさんが好きそうな花と思っていた
その燕子花図屏風は六曲一双の金箔大画面に群青と緑性だけを使用して描かれている
でも描かれているというより、シルクスクリーンのようにいくつかの型を使って描かれているので版画のような気もする
当時これを見てウォーホルのマリリンモンローと似てると感じ、
しかも光琳の方が断然かっこいい!!と思った
光琳は紅白梅図が好きという人も多い
しかし燕子花図のこのシンプルな2色の表現、反復した版、簡潔で究極だと私は思う
4年前、京都北区の大田神社の大田ノ沢で一面に咲く燕子花を見た
光琳だけじゃなくいろんな事がシンクロしているのだが、心臓がごっそりとられてしまったかのようであった
とにかく光琳のあの屏風を好きで良かった
光琳がいなかったらその時見た燕子花は、ただ美しいで終わっていたかもしれない
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