かくも短き眠り

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かくも短き眠り

内容(「BOOK」データベースより)
ベルリンの壁が崩れて五年。仕事でルーマニアに赴いた日人の「わたし」は、行く先々で血なまぐさい謀略の気配を感じる。「ドラキュラの息子たち」と呼ばれる不気味な殺戮集団の存在。そして、「わたし」の捨て去ったはずの過去を呼び醒ますかつての同志たちの影。彼らの目的は何か。「わたし」に何をさせようというのか。ドラキュラ伝説の地・トランシルバニアの深い霧に誘われるように、「わたし」は恐るべき謀略の核心へと吸い寄せられていく。現代という時代の闇の奥、苦悩と怨念、破壊と反逆への意志が渦巻く、その霧の中へと―。情念沸騰。会心の巨編。


読書:2009年2冊目

いつもの「駄目な方へ、駄目な方へ状況が進んで行き、最終的に悲劇的な結末を迎える」船戸 与一です。
序章のインタビュー形式の文章が秀逸で、一挙にその世界の状況のみならず、主要登場人物の「閉塞感」まで(説明的にならずに)納得させられるものです。
序章を読んで引き込まれれば、最後まで一挙にいくこと請け合いです。

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