ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語
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内容(「BOOK」データベースより)
ルワンダ。アフリカ中部にある、この国でおこった悲劇を、あなたは知っているでしょうか。八十万人以上の人が命を奪われたという、恐ろしい死の三か月間の歴史が、この国にはあるのです。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
後藤 健二
ジャーナリスト。1967年宮城県仙台市生まれ。番組制作会社をへて、1996年に映像通信社インデペンデント・プレスを設立。戦争や難民にかかわる問題や苦しみの中で暮らす子どもたちにカメラを向け、世界各地を取材している。NHK『週刊こどもニュース』『クローズアップ現代』『ETV特集』などの番組でその姿を伝えている。『ダイヤモンドより平和がほしい』(汐文社)で、産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
読書:2009年34冊目。
まずこの本、タイトルに偽りあり。生き延びてません。お父さん殺されています。
ルワンダ紛争についてのwikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ルワンダ紛争
ジェノサイドといえば通常(というのもおかしいですが)だと国家権力によるものがほとんどですが、ルワンダの場合一般民衆もが虐殺に加担している点が特異で、それがその後の処置を難しくしているようです。
この本で取材されている女性も近隣の住民に夫を殺され略奪を受け、しかしながら復興のため国会議員となり「これからの国家のためにはそれを許さねばなりません」とは言うものの「その後も近所で普通に生活していたのに、逮捕されるまで謝罪一つしてくれませんでした」「裁判前に謝罪を受けましたが、正直、本心からの謝罪とは思えません。」との心情を吐露されています。
実に…実に…難しい問題です。
本作はその問題を丹念な取材と平易な文章でわかりやすく伝えてくれています。
読んでいて心痛くなる本ですが…オススメ。
「ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語」について友人に書いてもらう。
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