緋色の時代

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出版社/著者からの内容紹介
マフィア化したアフガン帰還兵たちが繰り広げる大抗争。船戸小説史上、最大の流血劇を描く混沌の叙事詩。
「すべてはアフガンから始まった」。ビンラディンやアルカイダ、タリバン、パンジシール渓谷、ジャララバードという固有名詞で始まるこの長編作品は、2か月にわたるロシア辺境取材を敢行し描かれた。アフガン帰還兵がマフィア化し、社会秩序が液状化するロシア社会を活写する、まさに現在の世界テロ戦争の後の社会を予言した作品である。死者800人という、船戸小説史上、最大の殺戮劇を、異様な迫力で描いたハードボイルド巨編。



内容(「BOOK」データベースより)
一九八六年四月、アフガニスタン東部・パンジシール渓谷。物語は、この辺境の地に胎動を始める。ソ連の特殊部隊(スペツナズ)のメンバーとしてアフガン・ゲリラ殲滅作戦に従事していた四人は、ロシア正教異端派(ラスコルニキ)の儀式にのっとり、血の契りを交わした。それから十四年を経た二〇〇〇年、共産主義を棄てたロシアの地方都市エカテリンブルグで、四人は対立するマフィア・グループの構成員として、皮肉な再会を果たす。アフガンの血盟は、いまや避けられぬ殺戮の宿命となって、石畳を深紅に塗らすのだった。最後に生き残るのは誰なのか―。

内容(「BOOK」データベースより)
アフガンツィとは、アフガン帰還兵のことを指す。社会主義防衛のため血みどろで戦ったアフガンツィは、ロシア崩壊後はマフィアと化し、麻薬・売春の利権をめぐって抗争を繰り返すようになった。アフガーニとはCIAの支援を受けてアフガン戦争に従軍したアラブ志願兵を指す。そう、オサマ・ビンラディンのように。アフガン戦争が終わり使用後のコンドームのようにアメリカに棄てられたアフガーニは、麻薬栽培で得た資金をもとに攻撃を始めた。冷戦崩壊後の大国への、棄てられたものたちの復讐戦。そう、すべてはアフガンから始まったのだ―。



読書:2009年23,24冊目

ロシアでマフィア化するアフガンティの描写など、前半はとても面白い。
段々失速して、最後は装甲車&対戦車ヘリでドンパチ…ってなんじゃこの人気の無くなったマンガの梃入れみたいなラストは?悪い意味でビックリした。

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