11月15日の履歴
2008年
土曜日
子供の友達が遊びに来るが、関係なく本を淡々と読む。
読書
内容(「MARC」データベースより)
すす竹工芸、日光下駄、江戸風鈴…。後継者の少ない伝統工芸の職人の世界では、オンリーワンになることがナンバーワンになること。そんな、やる気と努力次第でオンリーワンになれてしまう伝統工芸の仕事19種類を紹介!
ハローワークと題してはいますが、「もう日本でコレを作っているのは一人だけです」などと伝統工芸の紹介本です。(独り立ちできるまでには10年ぐらい、修行中は無給…ってどんなハロワやねん。)
写真も美しく、インタビューもなかなか面白いです。
こういう技が絶えてしまうのは惜しいよなぁ。
希望の国のエクソダス
バブル崩壊の2年前、著者は『愛と幻想のファシズム』で、戦後日本が作りあげてきたシステムに拮抗する「狩猟社」を登場させ、世界経済と格闘させた。13年後、教育をテーマにした本書で、著者は再び経済と出あう。金融経済の専門家、文部省官僚などへの3年にわたる徹底した取材から、正確な情報に裏打ちされた話題の超大型長編。
2002年、失業率は7%を超え、円が150円まで下落した日本経済を背景に、パキスタンで地雷処理に従事する16歳の少年「ナマムギ」の存在を引き金にして、日本の中学生80万人がいっせいに不登校を始める。彼らのネットワーク「ASUNARO」は、ベルギーのニュース配信会社と組んで巨額の資金を手にし、国際金融資本と闘い、やがて北海道で地域通貨を発行するまでに成長していく。
少年犯罪の凶悪化、学級崩壊など、さまざまな教育問題が噴出し、「学校」「文部省」「親」と責任の所在をたらい回しにする世間を尻目に、子どもたちは旧来の前提に縛られた大人の支えを必要としないことを立証する。『愛と幻想のファシズム』では、システムの破壊を目的とした狩猟社は、その過程で自身がシステム化していくという自己矛盾を抱え崩壊した。「ASUNARO」もまた崩壊の予感が示唆されているが、今回、著者はその手前であえて筆を置く。子どもたちには「希望」を与え、大人たちには「絶望」を突きつける。「ASUNARO」に拮抗するシステムを、今度は社会や大人たちの側が提示する番である。(中島正敏) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
発行当初に読んだ記憶があるのだが、再読。
昔読んだときには、村上龍の描く世界に震撼したのだが、再読してみると「そんな中学生いね~よ」と「子供を舐めるステレオタイプな大人目線」でしかこの本を読めなくなっていることを自覚して愕然としました。
なんなんだオレ、退化したんじゃないのか?それともこれが「石頭の大人になる」ってことなんだろうか。
ちょっと今、精神的に参っているのもあるのかも。村上龍の作品は心弱っている時に素直に読むのはキツイ、のかもしれない。
何年か放置してまた読んでみようと思います。
ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰
誰も知らなかったウィキペディアの真実の姿を探る!
無料の百科事典サイト、ウィキペディア(Wikipedia)は近年広く使われるようにな ってきている。ウィキペディアは、ユーザー自身が編集し、内容を拡張していく、 「誰でも自由に編集できる百科事典」である。しかし、ウィキペディア日本語版の運営は謎に包まれている。本書では、ウィキペディアにまつわる疑問を明らかにし、さらにはソーシャルメディアが抱える問題に切り込んでいく。
wikipedia日本語版の管理の問題や、今までに起こった事件のレポなど「wikipediaをめぐる問題」について問うた書。
正直、全然そんなこと知らなかったし知ろうとも思わなかったので、非常に楽しく読めました。
やはりこういうのは本でまとめて読んだ方が頭に入りますねぇ。
図説 大航海時代 (ふくろうの本/世界の歴史)
内容紹介
あの海の向こうには何があるのか――古代から変わらぬこの冒険心に突き動かされ、男たちは船に乗った。その先に待つ苦難と死、そして大発見の栄光。大陸と大陸をつなぎ、世界を広げた大航海時代のロマンが蘇る!
やべぇ、面白い。このシリーズのリクエストを図書館にずらっと申請してしまいました。
当時の図画などを豊富に使って「大航海時代」を論じた本。
通常、大航海時代というと地中海世界からの視点で論じられることが多いのですが、この本は地上ルート(シルクロード)や支那の大船団、インド洋貿易などについても論じており、大航海時代に至る世界について視野が広がった気がします。
また、当時の世界地図も多く収録されており「この冒険家が信じて使った地図はコレだから、こういうルートを取ったんだな。」などと非常に納得できる内容でした。
オススメ。
韓国(ナショナルジオグラフィック世界の国)
64ページフルカラーで世界各国を紹介するシリーズ。
これもなかなか面白いシリーズじゃないかな。薄いので内容も駆け足ですが、総覧的に眺めるには良い分量じゃないでしょうか。
南鮮の方が書いておられますが、日本人への呪詛は少な目。
イラク(ナショナルジオグラフィック世界の国)
同じシリーズでの「イラク」。
ニュースで目にすることは多い国ですが、その国の人びとの暮らしや歴史などを見ることは、あまりありません。
表紙を見て「お」と手に取った本。