3月14日の履歴

2007年

2007/03/14
「I am Zapanese」が話題になっていますが

これって国内で朝日新聞が昔から今もこれからもやってきてやっていてやっていくことと同じじゃないでしょうか。
流石、チョウニチ新聞、小さな愛国心なのですね。
何故かたくなに通名報道なのか疑問に思っていましたが、ようやく腑に落ちました。


posted at 2007/03/14 10:33

2000年


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読書
34,35,36> バルバロッサ作戦 独ソ戦史 上中下 (学研M文庫)
著者: パウル・カレル〔著〕
松谷 健二訳
隆昭監修
出版:学研
上/サイズ:文庫 / 378p
ISBN:4-05-901008-1
発行年月:2000.9
中/サイズ:文庫 / 385p
ISBN:4-05-901009-X
発行年月:2000.9
下/サイズ:文庫 / 353p
ISBN:4-05-901010-3
発行年月:2000.9

あまりにも苦しい独ソ戦史…寒くてひもじい兵たちの描写がこれでもかと出てくる。しかしその描写がまた詩的なところもあったりしてたまらない。
しかし「知っているつもり」であったバルバロッサ作戦の流れが図表なども交えて非常にわかりやすく理解できる。
また、軍事面のみならず、後知恵で考えると「ヒトラーは勝つ気がなかったのか?」と思えるような総統命令も、彼の資源への執着、側近の行動、1941年冬の死守命令の成功などさまざまな視点から描かれていて面白い。久々に夢中になって読んだ良書だとおもう。
書はスターリングヤード包囲戦で幕を閉じるが、このあとのドイツ軍の苦境を思えば続きを読みたいような、読みたくないような…


37>バルバロッサ作戦 (歴史群像コミックス)
著者: 小林 源文
出版:学習研究社
サイズ:A5判 / 162p
ISBN:4-05-602208-9
発行年月:2001.2
体価格: \952

なんと、近所の屋で見つけました!感動!小林 源文はやはりメジャーな漫画家だったのだ!
これ、記述は無いが上のパウル・カレルのバルバロッサ作戦を下敷きにしていると思われる。そのままの台詞なども出てくるし、1箇所だけ「パウル・カレルのバルバロッサ作戦では」という記述もある。
いつもの戦場の情景を描く合間に戦場英雄列伝がはさまる形式だ。
しかしShinさんの言うように、こっちの方が読むには「素養」が必要ですね。
なお、表紙などには全く記述は無いが、これは続きモノの第1巻のようです。


38>大空のサムライ続
著者: 坂井 三郎著
出版:光人社
サイズ:文庫 / 519p
ISBN:4-7698-2004-6
発行年月:1993.3

私を大感動させた大空のサムライの続巻。今回は、後輩の教育や戦友、上官とのかかわりなどがメイン。
人生の示唆に富む内容です。絶対お勧め。

このなかで一番頷いた記述は彼が初陣の後輩を指導するときに
「昔の剣豪は刀のつばで相手の頭を割るように、と指導したと聞く。そのぐらいでやっと切っ先が届くぐらいなのだ!とにかく相手は大きく見えるが実際には射程距離に入っていない、相手の尾翼にこっちのプロペラがくっつくぐらいに接近して撃て!」
と言っている所だ。
自分も含めて打撃戦ではかなり間合いが遠くなってしまう。特に今やっている修斗ならタックルしても良いんだし、間合いが近すぎて困ることは無い。怖がって離れていずに思いきって近づこう・・・と思っても実際にはなかなかね。でもこの言葉を思い出しながらスパーリングやっています。


39>ねこ神さま (文春文庫PLUS)
著者: ねこぢる著
出版:文芸春秋
サイズ:文庫 / 250p
ISBN:4-16-766007-5
発行年月:2001.1

この手のガロ系の漫画は一気に読むものではないな。疲れる、というかつまらんくなる。1ずつたま~に読む程度で充分だわ。ときにねこぢるって死んでいたんだ。知らなかったよ。

40>あやしい探検隊焚火発見伝
ISBN:4094030115
311p 15cm(A6)
小学館 (1999-01-01出版)

的な体裁は1つの食材(こので取り上げられているのはタヌキ、アンコウ、モンゴル羊、地ジャガ、タケノコ、アブラアゲ、猪、バカ貝)を野外料理してそれについて椎名誠の原稿、リンさんの料理実践記、喰えばわかった座談会の3部構成で論評という形である。今回は調理風景などがカラー写真で載っている!また美味そうなんだ。これで\638(税別)だからお買い得なとも言えるが・・・座談会は余分。いつものの雑誌での座談会風で、このの成立には全く不要なもの。その分のスペースをリンさんにあげればよかったのに。

26> カンプグルッペZbv/小林源文/大日絵画
(既出、ネタばれ)

懲罰大隊カンプグルッペZbvに入隊…させられた主人公。隊長がレニングラード(モスクワだったか?)攻防戦で逃げ出した為、その懲罰の為に「全滅してもかまわない」と常に激戦区に投入される。はぐれた兵を「原隊に帰してやるぞ」と言いつつ集めるが、この部隊から出るのは死亡通知だけ・・・そんな装甲大隊の話です。
舞台は寒くてひもじい東部戦線。
小林源文は別の単行の後書きで「軍隊というのは非人間的な組織です。「お前、死んで来い」という命令がでることもある」と書いていたように記憶していますが、部隊ごと「お前、死んで来い」と宣告された部隊ですね。
事実、隊長、すでに死んでいます。恐怖のあまりに「死にたくない」と部下を放り出して逃げて部隊全滅、その後、懲罰大隊仰せつかったときに「生きていたい」という気持ちがなくなったのでしょう。部下もそれを「やつが帽子を脱がないわけを知っているか?頭がないからさ。」などと揶揄します。が、どうにもなりません。軍上層部には大隊全員が事実上、「すでに死人と認定」されているのですね。
が、負傷で後送なった主人公は戦友の為に望んで原隊復帰してきます。このあたり小林源文モノでよく見る描写なのですが、作品においては作者はこの部隊主人公に甘くありません。戦友は戦死してしまいます。
「おい死んでいるぞ」「うるさい、連れて帰るんだ」と脱出用はしけに辿り着いた部隊の生き残りですが隊長は乗りません。「戦車だ。士官は下りろ。対戦車戦闘用意。」この「お前死んで来い」命令に、主人公の戦友でもある上官は「じゃあな」と手を振って降りていきます。確実な死に向かって。
物語はここでモノローグ「彼の物語はここで終わりだが、また別の若者が戦場に駆り出されるのだ」で終わります。
戦争って寒くてひもじくて痛くて名誉も何にもなくてしかも最後は死んでしまうことが多いし、なんもいいことない・・・ということを全編で訴える小林源文にしては珍しい一だといえるでしょう。