5月7日
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2009年
木曜日
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2004年
読書:
アジアパ-伝・鴨志田穣、西原理恵子
アジアパ-伝・鴨志田穣、西原理恵子
講談社文庫
いつもの西原マンガに、鴨志田穣のアジアでの思い出の文章「付き」という体裁の本。(多分印税的にもそうなのだろう。)
この二人の共著は同じテーマながら同じテーマにならないのがいいですね。ここまで身内感覚を排せるとは、西原理恵子は身内マンガの芸暦長いだけあって、読者にそれを嫌がらせない限界をよく知っていると思います。
ときにNHKエルサレム支局記者の鴨志田って西原理恵子の旦那だとおもっていましたが、今<a href="http://www.google.com/search?num=50&lr=lang_ja&ie=sj...鴨志田 NHK">ぐぐって</a>みたらあっちは鴨志田 郷でした。
そらそーだわな。
読書:日露戦争名将伝・柘植久慶
日露戦争名将伝・柘植久慶
人物で読む「激動の軌跡」
PHP文庫
日露開戦100年を記念して出された書下ろし。
この作者の作品は「前進か死か 中公文庫」しか読んだことは無いのですが、前進か死か、では「あんた説明屋さん?」と言いたくなる平板なプロットと書き口に辟易した思いがあるのですが、本策ではそれがありません。
名将伝、ということでストーリーテリングの必要もないし、一人一人の紹介も決して長くは無いので、平板な書き口が「淡々とした描写」として読めたのでしょう。
戦記モノ歴史モノをそれなりに読んでいれば、ここに登場する60名の将兵たちについて「全く聞いたことが無い」人物がいないのもなかなか安心できる人選であります。
戦記モノが好きな人はそれなりに楽しく読めると思います。
ただし、かなり柘植史観入ってますので、鵜呑みはマズイです。
ま、乃木の貶し方は気持ち良いぐらいです。
読書:コキール男爵・そね
コキール男爵・そね
鉤屋世界新書
有限会社鉤屋を立ち上げたそねさんの第2著。ええ、前作では異常な送料と値段に驚かせていただきましたが、今回は定価900円と本屋で売っていたら怒るけど、WEBで注文する分にはそんなものかと思う値段に収まっております。
内容はいつもの「グレコローマンかたぎ」の内容をうすく増量した感じですが、前作と違って手馴れた感じで、紙の本として読むにもテンポが悪くなりません。
(WEBでスクロールさせる、ページを替えるということと、紙の本のページをめくって読むというテンポは絶対的に違う。)
塩野七生は「本というのは紙の束ではない!」「表紙や表紙裏もしっかり見ろ!」と言っておられますが、そねさんも装丁にはこだわったそうで、確かに手触りとか本の大きさ紙質など、本としての出来は結構いいです。
しかしながら、カバー折り返しの作者紹介を多分本人が書いたんでしょうね、「ろくでなし」と書いてしまうあたり、手作り感覚というか、学芸会感覚というか、嫌な身内感覚、素人感覚が残っています。
そういうのが嫌な人にはお勧めできませんが、要はファンブックの類ですので、こういうのが受けるのかもしれません。
しかし挿絵、というか、おまけの画質悪すぎ。文字を画像処理するのなら、ちょっと考えて欲しかった。
読書:ゴミの定理・清水義範
ゴミの定理・清水義範
講談社文庫
初出誌は週刊小説。
こういうアイデア一本で面白いような馬鹿馬鹿しいような小品を、かつてはよく読んだような気がする。
ヨコジュンとかが紹介するユーモアSF、そういう分野が確かに一分野を築いていた時代があったと思う。
自分にとって清水義範はそういうのを楽しく読んでいた20年ほど前の自分を思い出させてくれる、「いつかそこにあったかもしれない過去を思い出させてくれる、今の作家」なのだ。
皆にとってもそうなのかどうかは知らないが、清水義範が人気作家でいられるというのは、のんびりしていて悪くない話だと思う。
私の一番のお気に入りは「ガイドの話」。
海外旅行のガイドがいかにいい加減な話をしているかを、想像だけで書いてやろうというもの。
この想像というのが、清水義範の想像しそうな想像、というのがたまらなく、好きです。
読書:武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新・磯田道史
新潮新書
「金沢藩士猪山家文書」という36年分の精緻な家計簿発見!
からこの本は書き始められたらしいが、幕末-明治はいうまでもなく、すさまじい経済政治、社会変動があった時代である。
それを経た庶民(でもないが)の精緻な家計簿の解説、というだけで、社会変動の個人に対する影響の一旦、というかかなりの部分が見えてくる。
また、江戸時代にしてもなぜ武士が貧乏だったのか?一体、何にお金を使っちまって貧乏なのか?その時代についての金の使い方というのを実は自分は知らなかった!
お金は圧倒的な「リアル」だ。
江戸時代という今では遠くなってしまった過去、そして動乱というまさになんだかよくわからない状況、そういうものを「リアル」にみせてくれるお金の動きがここにある。
絶対お勧め本。
読書:マンガ金正日入門・李友情
マンガ金正日入門・李友情
訳監修 関西大学教授 李英和
飛鳥新社
この本の評価は実は訳者まえがきを見れば判る。
いわく「「漫画嫌い」の私が腕組みしたまま唸った。希代の独裁者=金正日の邪悪な全貌が一目瞭然ではないか」とのこと。
ということで、この漫画は、金正日の「邪悪な全貌を一目瞭然」にするための糾弾の書です。それ以上でもそれ以下でもなく、メッセージとしてもただそれだけです。
しかも訳者が「漫画嫌い」を自負していますが、なるほど、この本は漫画としての出来はバラバラで最低です。
何かの事柄を読者に知らしめるための漫画、というのは例えば日本には学習漫画という大変すぐれたものがありますが、あのように「ストーリー、エピソードを楽しみながら、自然とその題材に対する知識がつく」というものの対極にあります。
いわば、漫画の体裁をとった反金正日ビラを無秩序に繋ぎ合わせてた紙の束に表紙をつけた、そんな感じです。
もうちょっとマンガを勉強してから出直して来い!>作者&訳者。
というのが正直な感想ですね。
これを原作にして、マガジンあたりで政治メッセージマンガを描いている人に描かせた方が「最後まで読んでもらえる率」は100倍良かったろうにと思います。
2001年
連休中にMS08小隊08~10まで鑑賞。
2000年
連休中はシーガイアに行ってきました。よかったよ。人がいなくて。幅10KMのリゾートで、最大のホテルの収容人員が1700程度、ホテルが5つほどだから収容人員最大10000人ほどで、日帰り客は余りいない(らしい)…ので、すいていて当たり前。すごく込んでいる、というオーシャンドームも夏の須磨海岸の方がずっと込んでいると思う。杉林を自転車で横断しても(サイクリングコース5-6KM?)人にまったくあわなかったりする。これは贅沢だわ。
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