5月8日
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2009年
金曜日
日経平均9432.83 +47.13
2006年
ドル111円ぐらい
2005年
読書:アフガニスタンの診療所から
アフガニスタンの診療所から読了。
アフガニスタンで「らい病」の診療に当たる医師の奮闘記録です。
日本では新たな患者の発生は無いため、医者としてらい病棟のために奮闘しても、その間のスキル、キャリアは日本に帰れば「ゼロ」、しかし、アフガニスタンでは今なお多くの人が苦しんでいる「らい病」。
大国の政争と派手なばら撒きNGOに「邪魔」されながらの活動の記録は、「医療って、医療人って、援助ってなんなんやろなぁ」と色々と考えさせられます。
その活動には素直に頭が下がりますし、文体などに押し付けがましさが無く、「こうすべき!」というイデオロギー臭さが無いんですね。著者本人も、迷いながら、しかし何かに突き動かされて活動をしている、それが滲み出るその描写は見事です。
淡々とした描写ながら、筆者の熱い思いが行間から滲み出ています。
素直に感動しました。
おすすめ。
なんだけど、帯の「テロをなくすために」というあおり文句は激しく外しているし、本来手に取る人を遠ざけているように思います。
これは出版社のミスですね。
イデオロギー臭いところはほとんど無いので、敬遠していたヒトにも手にとって欲しい良書だと思います。
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