6月1日

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2009年


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2005年

CMまたぎはCMスキップに便利[雑記]


天漢日乗さんの
ザマみろ、広告代理店 テレビCMの落日
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/06/cm_b518...
とのエントリでCMまたぎについて解説されています。

 CMまたぎ
という悪辣な編集が当たり前になっている。CM前に盛り上げておいて、CM後にCM前数分前からの場面からもう一度やり直す、という
 CM後にも視聴者を釘付けに出来る上に、尺に比して、中身を薄くできる編集手法
だ。これがあまりにも多用されているのがイヤで、チャンネルを合わせなくなった番組も多い。

私もリアルタイムでTVを見るときにこれをやられると

「今のはもう見た」「あ、再放送見ちゃった」

と速攻でチャンネルを変えることが多かったのですが、HDレコーダーに録画するようになってからは

さっき見たところが出れば早送りをとめればいい

ので、非常にCM飛ばしが楽になりました。

アニメのアイキャッチなども同様の目印にはなりますが、これは結構秒数がありますので、高速CM飛ばしが可能になりました。

通常の番組制作をされると、行き過ぎて戻したりと、結果的に余計に時間がかかることがあったのですが、CMまたぎでは確実なCMスキップができます。

CMまたぎにむかついている方々にはHDDレコーダーをお勧めします。
まぁそれだけじゃなくて、当に便利ですよ。

2001年

今日の読書

55>ローマ人の物語〈6〉
パクス・ロマーナ
ISBN:4103096152
338,7p 21cm(A5)
新潮社 (1997-07-07出版) ・塩野 七生【著】
[A5 判] NDC分類:232 販売価:\2,700(税別)

カエサル倒れた後、17歳にしてカエサルの遺言状により後継者に指名されたアウグストゥスは「継続する意思の強さ」「見たくない現実を直視する能力」そして「己の限界を知り、補佐する人間を配する巧みさ」によりローマの安定のための基礎を築く。
塩野七生いわく「面白く無いので書かれる事が少ない」といわれるアウグストゥスだが、確かに信長のような天才型では無かったようだが、周囲(元老院)に敵を作らないように帝政に持っていく気の長いやりかたなどは、何十年も先を見とおす力を持った者にしかできない「天才の煌き」を十二分に感じることができる。塩野七生は「若さゆえ急ぐことは無かった」と書いているが、若さというものが改革への性急さに繋がるイメージからはアウグストゥスは程遠い。これもカエサルが死んだときの若さからポンペイウスの後塵を拝さなければならなかった我慢の経験の賜物だろうか?これも凡百の若者ならポンペイウスに一飲みにされていただろうに、アウグストゥスの「老獪な」戦略は素晴らしい。
このあたり、信長秀吉家康の3人の戦国武将のなかでは(帝政をうちたてたこともあって)家康のイメージになんとなく近いが、人が貴族でもないんでもない出自(騎士階級の出でカエサルの遺言により彼の養子になる)「なのに」か「だから」か、己の血の繋がった人間を皇帝の地位に付けようと奔走する「妄執」は低い身分から身を起こしたゆえに己の血に固執した秀吉を彷彿とさせる。
それ以外はカエサルの描いた路線をゆっくりと継承したアウグストゥスだが、唯一カエサルを超えようと北部防衛線をガリアからゲルマンまで伸ばそうとしたところがすっぱり失敗しているのが悲しい。
将としての才能、というのは学習ではなくて才能なんだなぁ。
しかしローマ大帝国をここを除いては「拡大」しようとは全くせず、「防衛」のために整備した意思の力、それによって帝政ローマを300年間維持するだけの屋台骨を作った手腕には寒気を覚える。対外戦争から内戦まで勝利を収めて次に考えることが「拡大を止めて防衛線を決定すること」とは(もともとはカエサルの路線だが)「地の果てまで見ようとした」オリエントのアレクサンダー大王とローマ人の差は「気質」なのか、それとも理性知力の差なのか。

56>文庫改訂版 あの金で何が買えたか―史上最大のむだづかい’91~’01
ISBN:4041586127
148p 15cm(A6)
角川書店 (2001-04-25出版) ・村上 龍【著】
[文庫 判] NDC分類:914.6 販売価:\571(税別)

あの話題の絵が文庫落ちしていた。しかも改訂版でそごうの負債などもアリ。
編は驚きもあるが正直言って半分ぐらい読んだら飽きてくる。巻頭、章末に置かれた対談などは面白い。
とにかく「知ること」「考えること」が大切という主張には全面的に賛成。「中国からトキを連れてくるときの中国側飼育員の費用は誰がどのくらい払っているのか?」はい、言われなければ考えませんでした。反省。

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