キシリトールの履歴
再石灰化はしない。
キシリトールはそれまでの代替甘味料が「細菌に取り込まれない」ことを主眼としていたのに対し、キシリトール無力回路といって、「細菌に取り込まれて、その上で栄養化できない」ので細菌が疲弊して
増殖が押さえられるという仕組み。
(食っても食っても栄養にならない餌を与えるという仕組み。)
エビデンスはin vitroではあり、しかしin vivoでは微妙。
欠点として
細菌にも消化できないが、人間にも消化できないので大量に食べるとおなかを壊す。
代替甘味料としてはあまり甘くないので、市販品は多くはほかの代替甘味料を混ぜてある、ゆえに「甘味はおいしい」と教えるツールになりかねない。
現状、いち開業歯科医としては、「まぁ気休め程度には良いんじゃない?あまり食べ過ぎず、大きな期待を抱かない限りは。鰯の頭も信心信心。」という立場です。
予防関連は歯科医の間でもスタンスの大きく食い違う分野ですので、一人の歯科医、ましてやそれを製造している営利企業の言うことを鵜呑みにせず「自分でちょっと考えて」使うのがよろしいんじゃなっすかね。