リアルタイムドキュメンテーションの履歴
リアルタイムドキュメンテーションとは、主に、ワークショップや会議など、1)人々がコミュニケーションをしたり、双方向の活動をしたりする機会において、2)そこで起こっている出来事をまさにリアルタイムに記録することです。
記録するメディアとしては、テキストであったり、写真だったり、ビデオだったりします。それ以外でもありえます。
通常は、デザインやアートに専門性をもつ人々が、ワークショップに運営スタッフとして参加し、そのプロセスを「可視化」していくことが、よく行われることです。
ドキュメントされたプロダクトは、
1)ワークショップの最後で参加者間で行われるリフレクション、あるいは、ワークショップ会場を出たあとに非参加者をまじえて実施されるリフレクションに役立てることができる
2)ワークショップ参加者の「お土産」として持ち帰ることができる
3)ワークショップのプロセスを記述したものとして、ワークショップのステークホルダーにアカウンタビリティを果たすときに利用できる
(中略)
学びのあり方が、インタラクティブで、フレキシブルになればなるほど、そこでの営みの「意味づけ(Sense-making)」が重要になります。ですので、リアルタイムドキュメンテーションの必要性は、今後増えることはあっても、減ることはないと思います。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/08/post_1565.html