LIGの履歴
例えば、近年、GEでスタートしたというLIG(リグ)というリーダーシップ開発プログラム。これは、職場のチームを丸ごとクロトンビルによんで行うチームベースドトレーニングである。
いわゆる通常の研修だと、参加者は職場のメンバーの中のひとりである。ゆえに、研修でたとえどんなによいことを学んでも、それを職場に持ち帰ったときには、影響力を行使することは難しくなる。つまり、Learning と Workが分かれやすい。
しかし、研修を職場単位で行うことができれば、研修で学んだこと(Learning)は、仕事(Work)に直結する可能性が高くなる。
また、近年、GEでは研修を「プレトレーニング」「ポストトレーニング」とわけて、それぞれ強化しているとのことである。特に、「ポストトレーニング」については、最重点の課題だそうだ。
プレトレーニングでは、例えば「研修をやる前に、研修に部下を参加させるマネジャーと電話会議を行い、その趣旨を説明する」。 ポストトレーニングでは、徹底的なフォローアップを行う。あるリーダーシッププログラムは、研修終了後、90日間フォローを行うそうだ。具体的には、コールと呼ばれる電話会議を開催するのだという。非常に興味深い。
http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/10/learningwork.html