社会的秩序
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「集団主義的秩序」から「個人主義的秩序」へ
時代は、グローバル化・インターネットの登場により、「集団主義的秩序」から「個人主義的秩序」へ移行しつつある。「利己主義の蔓延」が現代の社会問題の一つと言われるが、これは「倫理観の崩壊」が原因なのではなく、「集団主義的秩序」が崩壊し「個人主義的秩序」への過渡期に見られる現象に過ぎない。我々は日本人は、いち早く「個人主義的秩序」を構築する必要がある。
「倫理観の崩壊」をことさらに叫び「集団主義的秩序」へ回帰するようなことは、断じてあってはならない。グローバル化・インターネットの普及が「個人主義的秩序」への移行を後押ししており、「集団主義的秩序」への回帰は、真に社会の崩壊を招きかねない。
集団主義的秩序 | 個人主義的秩序 | |
取引コスト | 少 | 大 |
外部との開放性 | 閉鎖的 | 開放的 |
外部機会 | 少 | 大 |
人間関係 | 身内びいき | 分け隔てなく対等 |
倫理 | 統治の倫理 | 市場の倫理 |
ルール | 暗黙・人治 | 明文・法治 |
監視の主体 | 相互監視 | 法制度 |
外部からの新規参入 | 排除 | 機会あり |
社会的知性 | 地図作成型 | ヘッドライト型 |
雇用 | 終身雇用 | 雇用の流動化 |
出典:『ネット評判社会』山岸俊男著
関連キーワード
- 取引コストの定理:グローバル化・インターネットの登場により、個人主義的秩序における「取引コスト」は低下傾向にある。
- 頻度依存行動:ある社会がどちらの社会的秩序を選択するかは、頻度依存行動である。
- 外部性:「個人主義的秩序」は「正の外部性」が有効な社会的秩序である。
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