グローバル化
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定義
人間の活動が国内に限定されず、地球全体に広がること。結果的に、財・労働賃金のグローバル価格への収斂が起こる。脅威であると同時にチャンスでもある。価格収斂が起こることを前提に、国家・自治体・企業・ありとあらゆる組織・個人とも、戦略を立案する必要がある。
グローバル化のきっかけ
19世紀
- 1853年 黒船来航
現代
- 1989年 ベルリンの壁の崩壊
- 1990年 ドイツ再統一
- 1991年 ソビエト連邦の崩壊
- 1995年 インターネットの普及(Windows95発売)
参考:「思想形成への影響」
財・労働賃金のグローバル価格への収斂
財のみならず、労働賃金もグローバル価格へ収斂する。格差社会論、同一職業同一賃金論は意味がない。国内の同じ仕事をする正社員、派遣社員の賃金格差を問題視するよりも、もっと深刻な問題がある。労働賃金がグローバル同一職業同一賃金へと収斂することである。大前研一氏の言葉を引用する。
上のほうはアメリカのプロフェッショナルに引っ張られる。非常に給料が高い。下はインドや中国に引っ張られる。人件費が安い。人口分布は「M型社会」になっていく。上にいくためにはどうしたらいいか
- 1「よその国、特に途上国にできること」は避ける
- 2「コンピュータやロボットにできること」は避ける
- 3「反復性のあること」も避ける
出典:ハイ・コンセプト
20世紀の最後の10年間、日本は世界で最も賃金の高い国だった。21世紀の最初の10年間、その陰りが見え始めた。今後、生産性向上、産業の転換を図らないと、日本の賃金はどんどん下がっていく。
参考:「取引コストの定理」「格差社会」
国際間輸送コスト
財・サービスの形態により、国際間輸送コストは異なる。輸送コストが低ければ低いほど、早期にグローバル価格への収斂が起こる。
国際間輸送コストがゼロ
- ソフトウェアなどのデジタル化・形式知化された知識・無形の財
国際間輸送コストがかかるもの
- ハードウェア、有形の財
国際間輸送が困難なもの
- 人的資源・対面サービス
新たなる機会
あとで書く
日本人にとっての障壁
- 語学力
- 戦略の欠如
日本の経済的・文化的なポテンシャルはきわめて高いが、それを適切に発現するためのシステムは整備されていない。
中国・アジアへのシフト
日本の21世紀の外交戦略・経済戦略のメインターゲットは欧米ではなく、大中華圏(中国、香港、台湾、シンガポール)と韓国である。
編集履歴
- 2010.11.09 整理、内田樹追記
- 2010.01.21 初稿、乱文のまま書く。きっかけ、グローバル価格への収斂、国際間輸送コスト、日本人にとっての障壁など
グローバルからシンクグローバルへ
つい1年ほど前によく言われていたことですが
最近は言われなくなったような気がします。
現在のグローバル化の流れは、冷戦終結がきっかけですね。私は学生時代にベルリンの壁・ソ連の崩壊を目の当たりにしましたので、その印象が強烈です。