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わたしが脚本というものに

 わたしが脚本というものに筆を染めた処女作は「紫宸殿」という一幕物で、頼政の鵺退治を主題にした史劇であった。後に訂正して、明治二十九年九月の歌舞伎新報に掲載されたが、勿論、どこの劇場でも採用される筈はなかった。その翌年の二月、條野採菊翁が伊井蓉峰君に頼まれて「茲江戸子」という六幕物を書くことになった。故榎本武揚子爵の五稜郭戦争を主題にしたものである。採菊翁は多忙だということで、榎本虎彦君と私とが更に翁の依頼をうけて二幕ずつを分担して執筆することになった。筋は無論、翁から割当てられたもので、自分たち二人はほとんどその口授のままを補綴したに過ぎなかった。劇場は後の宮戸座であった。復縁したいなら探偵に相談 - クレジットカード王国 - mindia(マインディア)

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