信用の履歴
本田宗一郎にとっての信用とは「人に恩恵を与えること」
人間の生活は単独では成り立たない。
さまざまな人間関係を土台として、
無数の人の恩恵によって築きあげられている。
個人の生活をより幸福に、より充実したものにするためには、
当然この人間生活の構造を無視できない。
人間関係は信義をバックボーンとして、
円満に保っていかなければならないし、
他人から受けている恩恵には十分に
応えなければならない。
つまり、信用を確立することである。
私は信用をこう考えている。
ひとつは人間愛だと思う。
人を愛し、人に愛されることだ。
ひとつは約束を守ること。
もうひとつは人に儲けさせること。
つまり自分の人生と仕事を通じて多くの人に恩恵を与えること、これに尽きると思う。
「やりたいことをやれ」P114 より