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Re: クラウドソーシング狂想曲:クラウドワークス vs ランサーズ

クラウドソーシング狂想曲:クラウドワークス vs ランサーズ | The Startup

こちらの件、
「他のメディアや個人ブロガーの方によるその勝敗を占う記事も見てみたいですね。」
とあったので書いてみます。

2012年末にエンジニアtypeとクラウドワークスの企画に参加してから
積極的にクラウドワークスを活用していて
現在でも4名に対して累計最大65時間/週の時給制契約が進行中です。
ランサーズは単純作業を300円で一晩で終わらせてもらい感動しました。
海外のエンジニアに発注できるoDeskも使っています。

SNS論争とにている

この話は2006年頃のGREE vs mixi論争に似ていると思いました。

2004年の2月に先行してGREEが、
翌月3月にmixiがそれぞれスタートしてから2年ぐらい経った2006年においては
「mixiだろ」という記事が多いようです。

Mixi対Gree | CMOを目指す人のためのウェブマーケティング


仮にここの「勝敗」の判断基準を
友達の友達と知り合える」というコンセプトの実現
と定義した場合 うーんmixiなんですかね。

GREEは「友達の友達」の部分が「ゲームをクリアするための仲間」 に置き換えられそうです。

日本人も普通に海外のWebサービスを使う

「現代において一番友達の友達と知り合えるサービス」
となるとやはりfacebookやtwitterになると思います…。

梅木さんの問いを 「日本でクラウドソーシングプラットフォームの天下を取るのはどこか」 と言い換えると
「SNS同様、海外に日本の天下を取られる可能性がある」 と答えたいです。

参考:・ベンチャー企業がグローバル展開する難しさ:1年間やってみた雑感:Android (アンドロイド) × グローバル:ITmedia オルタナティブ・ブログ

海外のクラウドソーシングすごい

箇条書きにするとこんな感じです

  • 応募すると数分後に数件から数十件の応募が来る
  • 報酬額とスキルが綺麗に比例している
  • 契約終了などのコミュニケーションがドライ(英語でやり取りするからってのもあるかも)


したがってプロジェクトの予算などの合わせて契約を追加したり終わらせたりを
まるでAWSでサーバを立てたり閉じたりするがごとく
簡単にやってしまえています。

あと時差の関係で24時間どこかの国の誰かが即時対応してくれる可能性があります。

現在自分が日本のクラウドソーシングを使っている理由

まずはやはり日本語のコミュニケーションの方が楽だという事。

あとは日本のサービス特徴は前述の海外サービスの特徴と真逆
(募集した時の応募件数は比較的劣る、報酬額が少なめでも優秀なエンジニアさんも混在している、契約終了する時の日本語コミュニケーションは気を使う)
な感じなので

プロジェクトの予算にマッチしてかつ優秀な方とのご縁があれば
できるだけ継続しておきたいという意図が発生しています。

冒頭の4人の日本人のうちの1人は日本のIT企業に就職した後、
現在は台湾で語学学習をしているそうです。
語学学習の合間に現地の物価プラスアルファぐらいで仕事してもらって
win-winの関係がかれこれ4ヶ月続いています。

結論

梅木さんの記事における分類って要は

  • クラウドワークス:単価が高い上流工程
  • ランサーズ   :単価が安い下流工程


といった感じでしょうか。
海外サービスの参入障壁がランサーズの部分よりクラウドワークスの部分の方が高いので
中期的には僕も梅木さん同様「クラウドワークスの勝ち」な気がします。

ただし、この「勝ち」とは
2006年におけるmixiの状態みたいなもので、
中・長期的にはクラウドワークスの部分も海外のサービスに奪われる可能性があります。

そうならないように微力ながら日本のクラウドソーシングサービスの発展に貢献していきたいと思います!

余談ですが

海外のクラウドソーシングやってて一番びっくりした話。

パキスタンの人にAndroidアプリを作ってもらっていて
予算の都合上週次の上限稼働時間を下げようとした時

「今後も末永くお付き合いしたいので今の時給を減らして 上限稼働時間を上げて下さい」

と提案された事です。
​言い換えると

「1週間あたりの報酬額は今のまま、今以上の時間働かせてください」

と言われたようなものです。

ハングリーさがハンパないです。

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