水の履歴
水ってすごい
その宇宙の中に「地球」という星が生まれた。「地球」がほかの惑星と違っていたのは、「水」が大量にあることだった。水はその姿を「液体、固体、気体」と変化させて地球に充満している。水の気体である雲は、宇宙からくる紫外線などの振動が地表にふりそそぐことを防ぎ、反対に地球の熱エネルギーが、宇宙へ赤外線として逃げていくことを防いだ。水の集合体である海は、海流によって地表の熱のかたよりを均質にし、固体である氷は、熱を貯めたり放出したりすることで、一年を通しての気温の変化も均質にした。水は地球を「エアコンが効いて、宇宙からの騒音(物理的振動)から守られたホテル」のような星に変えた。