クリエイティブの履歴
糸井重里さんにとって
「創造性」と訳すよりも、日本語で言うとしたら「独自の工夫」だとか、「いままでにない何か」だとか、「発想しつづけようとすること」だとか「そのままにしていられない気持ち」だとか、そんな意味で、ぼくはクリエイティブという言葉を使います。
インターネット的 (PHP新書)P209より
「クリエイティブで食う」には4段階ある
元ネタ(岡田斗司夫さんのブログ)
より。
第1段階:才能労働者:働いた時間分や出来高だけお金をもらう。
第2段階:クリエイター:作った作品の権利(一部または全部)を持つ人。
第3段階:コンテンツ・ホルダー:権利者。
第4段階:ブランド:ディズニーとか。「商品化の許諾」がメインの仕事となり、もはやクリエイティブではなくなる
面白い考察
「才能労働者」はたしかに金銭的には恵まれない。でも仕事をいつまでも好きでいられる。
仲間もできるし、センスが古くなったから仕事がない、という心配もない。才能が少なくても、努力で補える。
「クリエイター」には「作品を作る」という喜びがある。作品の当たり外れはあらゆる博打の中で一番スリリングで甘美だ。
しかし、ヒットできないと自分自身が否定されるみたいに辛い。
「コンテンツ・ホルダー」はそういう浮き沈みの世界からいちおうは解放された「成功者」である。
一作品ごとのヒットや不発に右往左往されず、長期的な戦略で考えられる。
「ブランド」までいくと、クリエイターとしては「上がり」だ。村上隆はこれを狙って努力して、ほぼ達成しつつある稀有な日本人である。
しかし逆に「これまでのイメージを崩す」とか「新境地に挑戦」とかは求められてないし、許されない。ブランドとは「世界最先端の伝統」みたいな矛盾したものかもね。
さて、「仕事が面白い」とか「生きがいがある」というのは、実は「才能労働者」「クリエイター」の段階が一番だ。
しかしお金が儲かるのは「コンテンツ・ホルダー」や「ブランド」の段階。