時代の履歴
冗談まじりで「mindiaは時代待ち」とか言ってる。
作品は時代と共にある by 安藤さん
そのうちに過去の作品を単純に「乗り越える」ことなどできないことがわかりました。というのも、音楽や映画もそうかもしれませんが、建築も時代と共にあるんです。1960年代の高度経済成長期に丹下健三さんが数多く建築を手がけていた頃は、国を挙げての建築ラッシュだったわけです。特に代々木の体育館は最も好きな作品のひとつですが、今の時代にあれを超えるものをつくろうとしても、それは無理なのです。努力でなんとかなるものでもない。時代が違うと、同じ発想ではやっていけない。