6月18日の履歴

2007

参加型学習と参加型経営

大学時代、わけあって
教員免許を取るための授業をサポートをしていました。
そこで学んだのが

「参加型学習」

という言葉。

今までの教育(一斉教育)は
教師が特定の分野に関して
完全に熟知し、そのことを一方的に教えるというもの。
なので学生は完全に受け身。
そして学生の成績も先生一人でつける。
というものでした。
この方法だと先生の負担がかなり大きいので
必然的に授業内でできることが限られます。
また、生徒全員へのサポートも限られます。

これに対して参加型学習の場合、
担任の先生は「何かを教える」のではなく、
「学生たちが自分たちで学ぶきっかけを与える」ことに従事します。
学生は自分たちで考えるので能動的になります。
評価も自己評価、他者評価、教師評価と、
様々な角度から評価されます。
学習内容が先生の専門分野から外れる可能性は大きいけれど、
先生は答えを知っている必要はなく、
答えを導き出すヒントさえ与えてやれればよいのです。

参加型学習。

すばらしいです。


僕的には参加型学習が望ましいのですが、
参加型学習は学習意欲のある人とない人との差が
生まれすぎてしまうので、
結論的には一斉学習と参加型学習をうまくバランスよく
行うことが大切だと思います。

なので、最近は「総合的学習の時間」
というのが高校の時間割に追加されているのですね。
この時間に参加型学習がたくさん行われればいいですね。





で、面白いのが
参加型学習ならぬ、参加型経営。


さっきの教育の例と全く同じ理論で
社長がトップダウンで指示する経営体制から
社長は社員が行動する「きっかけ」だけを与えることと
社員が困った時に問題解決するためのこれまた「きっかけ」を
与えてあげる体制に変えるのが理想です。

実際僕も学生団体としてやっている時は
僕がトップダウンで指示して、
すっごいゆっくりなスピードでしか動けなかったものが
「インタビュー事業はござちゃんよろしく、
何かあったら全面的にサポートするので
思いっきりやっちゃってください。」
みたいな形にシフトした瞬間
ものすごい結果を生み出しました。

インタビューのオフレコも
社内サーバにアップしてもらって
共有しているのですが、
ホント、マインディアのこと色々考えてるし、
インタビュー先の会社さんから
色々吸収しているなぁと感心させられます。

「私には能力がない。だから、社員のやる気を引き出した」
リクルート江副さんの格言です。


■参考文章
社員参加型経営 - Number7110
http://naito.blog.drecom.jp/category_38/

Future Communities:オルフェウス・プロセス
http://www.kanshin.jp/chizai/?mode=keyword&id=233363

江副浩正氏が語るリクルートのすべて (日経ビジネスの記事から):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060602/10343...