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読書メモ/7月第一週・虹の谷の五月

虹の谷の五月/船戸与一

素晴らしい。

主人公はジャピーノ(日比混血児)トシオ、13歳から15歳の物語。

木城ゆきと「銃夢」ノヴァ教授の台詞
「人は場所・時代・環境を選んで生まれることはできない…
 ゆえに生まれた瞬間にそれぞれの人間の生きる条件は異なっている
 これが宿命です
 
 そして世界が残酷なのは
 当たり前のことです
 
 生の始まりは化学反応にすぎず
 人間存在はただの記憶情報の影にすぎず
 魂は存在せず精神は神経細胞の火にすぎず
 神のいない無慈悲な世界でたった一人で
 生きねばならぬとしても…なお…

 なお 我は意志の名の元に命じる
 『生きよ』と!!」

「なぜ生きるか」これを
木城ゆきとが登場人物に「台詞で言わせて」しまいました。

(心に響く台詞というのは「なぜ生きるか」を述べたものが多い・・・と思います。)

船戸与一は長編一をかけて、少年が「男」になり、「なんのために死ぬのか」「なぜ生きるのか」を「感じ取る」までを、極貧の現地の「現実」を背景に、汗臭く汗臭く綴ってゆきます。

「船与与一が直木賞?は?」と思っていましたが、賞を取ることによって一人でも多くの人がこのを手にすることがあれば

(酔いすぎました、明日以降書き直します。)

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