タミフル

抗インフルエンザ剤。確かRNA逆転写阻害剤だったと思うので、「インフルエンザウイルスの増殖を抑える」だけで、「ウイルスを殺す」効果はない。
なので、インフルエンザウイルスが増加しきってしまう48時間以内に服用する必要があるが、Drによっては「いや、時間経ってから飲んでも効果あるよ」というDrもおられる。
（なまじエビデンスいうよりも臨床経験の方が信用できると私見。）

異常行動が喧伝されたが、インフルエンザ罹患のみで異常行動が起きることもあり、厚生省の見解では「因果関係なし」。
しかし厚生労働省いわく「若年者には服用させないでね」「でもインフルエンザ脳症になったら個々に判断して飲ませてね」ってあんた…責任逃れだけはご立派で。

他にインフルエンザに効果のある薬剤は「リレンザ」しかないが、これは吸入薬なので、使用方法が難しく（シュっとやってそれを吸い込む）子供に使えるか？というと難しいんじゃないかな。リレンザにも副作用あるし。

薬価が1錠363.70 円で1日2錠5日分10錠と高価な薬なので、海外では普及していない…っていうか、世界中のタミフルの8-9割は日本で使われている。

今年のインフルエンザはタミフルが効かない場合が多いらしい。
単純にタイプが違う場合も多いと聞くが、前述のように殺菌的（ウイルスなので菌じゃないけど）に働くわけではなく静菌的に働く薬なので、耐性菌も出来やすいのかな～なんてことも思ったりする。