冬に光は満ちれど

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冬に光は満ちれど

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041612187/tanelorn...

北方謙三

出版社/著者からの内容紹介

私は、かつての師を捜しにこの街へ訪れた。三千万円の報酬で人ひとりの命を葬る。それが彼に叩き込まれた私の仕事だ。お互いこの稼業から身を退いたはずなのに、師は老いた躰で仕事を踏もうとしていた。

内容(「BOOK」データベースより)
S市郊外のトンネルを抜けると蜃気楼のような街が眼の前に広がる。私はかつての師・市来を捜すためにこの街へやってきた。三千万円の報酬で人ひとりの命を葬る。それが、彼に叩きこまれた私の仕事だった。五年前、この稼業から互いに身を退いた。なのに何故、市来は今、ひとりで仕事を踏もうとしているのか。老いぼれた躰で何ができるというのか。私が代わりに、標的を殺るしか、もはや止める術はなかった…。

感想2008/07

約束の街シリーズ3…ということを読み終わって検索してはじめて気がついた。
シリーズものですけど、単体でも充分楽しめました。
激しいアクションは少ないのですが、「ギリギリまで弓を引き絞って狙いあっている」ような男たちの緊張感が最初から最後まで継続するのが素晴らしいです。それが時々闖入してくる「素人に毛の生えたような殺し屋」に向けて山南のナイフが「一瞬で相手のアキレスを切断する」手練れっぷりとあわせて、「物語が動いたらどうなるんだろう」とワクワク感、緊張感はどんどん増加していきます。
それを「老いぼれかかったライオン」たちが見事に物語を〆る…う~む、良いものを読みました。

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