杖下に死す

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杖下に死す

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167419106/tanelorn...

北方謙三

内容(「BOOK」データベースより)

米不足で深刻化する商都・大坂。江戸からやってきた剣豪、光武利之は、この地でひとりの友を得る。私塾「洗心洞」を主宰する大塩平八郎の息子、格之助。救民を掲げて先鋭化する大塩一党、背後に見え隠れする幕閣内の政争。時代の奔流はふたりの男を飲み込み、いままさに幕末への扉を開こうとしている。

感想2008/06

はいはい、いつもの剣豪剣豪、無敵無双モードね・・・と思っていたら、剣豪は剣豪なんだけど、大塩平八郎の息子、格之助と友情を暖めて、その純粋さにやきもきして回りを探ってみるんだけど、結局最後は な に も し な い 。
その友情ゆえに、友を尊重するがために、何も出来ない、その死を座して待つ。
そこに至るまでの心情、苦悩が丹念に描かれている。これは主人公に限らず、作では登場人物の描写が皆細やかなのだ。
ストーリーは悲劇的だが、読後感も悪くない。これまたオススメ。

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