破裂
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破裂
破裂 上 (1) (幻冬舎文庫 く 7-2)
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破裂 下 (2) (幻冬舎文庫 く 7-3)
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久坂部 羊
出版社 / 著者からの内容紹介
「新世紀版『白い巨塔』!」「まさに悪魔の計画書」「超新星の大胆さ」と各書評家が絶讃!大学病院の実態を克明に描き、日本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作!
内容(「BOOK」データベースより)
医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。大学病院の医局に勤務する若き麻酔科医・江崎の協力を得て、医師たちの過去の失敗“痛恨の症例”や被害患者の取材を開始した。その過程で、「父は手術の失敗で死んだのではないか」と疑念を抱く美貌の人妻・枝利子が、医学部のエリート助教授・香村を相手に裁判を起こす。が、病院内外の圧力により裁判は難航。その裏で医療を国で統制しようと目論む“厚生労働省のマキャベリ”佐久間が香村に接触を始める…。枝利子の裁判の行方は?権力に翻弄される江崎と松野の運命は?そして佐久間の企図する「プロジェクト天寿」とは?大学病院の実態を克明に描き、来る日本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作。
感想2008/06
久坂部 羊先生の本を読むのは実ははじめてです。
エッセイは好きなんだけど、小説どうなんだろ・・・と思っていましたが、(図書館でハードカバーを借りました。ISBNはハードカバーのものです)実に面白い。
登場人物が皆立っているし、それぞれ麻酔科医、官僚、ジャーナリスト、看護婦などなどステレオタイプといえばそうなんだけど「ああ、いそういそう」という人物構成が見事です。
しかも同時に複数の事件が走るプロットで長編の中だるみがまったく無く、読者をあきさせない工夫がしてあります。
高齢化社会など社会問題にももちろん言及してあります。面目躍如といったところでしょうか。
「老人を殺すための治療」を推し進める厚生省官僚が、特に本当にいそう・・・っていうか、いるんだろ、な?
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