行きどまり
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行きどまり (講談社文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062748363/tanelorn...
北方 謙三
出版社/著者からの内容紹介
どこまで逃げられるか どこまで生きられるか
建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌(は)めた久野に会う。蛇のようにしつこい連中は、刃向かった敬二を監禁し、癒しがたい傷を負わせた。暴力の連鎖を断とうとした安彦はついに久野を殺してしまう。2人には全てを捨てて逃げるしかなかった。
感想2008/07
北方御大には珍しく「巻き込まれ型」のハードボイルドです。
敵の小悪党がどこまでも小悪党だがその暴力に対して「意地」を貫こうとするとどうしても「行きどまり」になってしまう…タイトル通り、閉塞感あふれる展開です。
自棄になってしまって久野を殺した後の逃げ方もものすごく閉塞感があって「どこにも行けない」「行きどまり」というタイトルが効いています。
こういう北方ハードボイルドもあるんですね。
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