12月14日の履歴
2008年
2007年
建もの探訪
2005年
中外製薬2520円で損切り!現在2555円に戻しています。
2004年
サムライジャックを見る。
2001年
129>謎の母 新潮文庫
久世 光彦 (著)
価格: ¥438
文庫 - 264 p (2001/06/01)
新潮社 ; ISBN: 4101456275 ; サイズ(cm): 15 x 11
久世 光彦らしい、たらたらした語り口でどーでもいーよーな話をさも重大そうに語る。
これがブンガクってやつなんでしょうか。
なんで俺、こんなの読んでるんだろ。
130>海上護衛戦 学研M文庫
大井 篤 (著)
価格: ¥780
文庫 - 459 p (2001/02/01)
学習研究社 ; ISBN: 4059010405 ; サイズ(cm): 15 x 11
(TT)
なんつーか・・・
(TT)
日本は1次大戦で今後の戦争は国家総力戦になるという戦訓を得れなかったことが、敗北を前提とした2次大戦に突っ走ってしまった原因であるといわれているが、その現象面での現れが海上護衛活動の貧弱さだろう。
そもそも、国際法規上それほどの問題のない(しかも事務手続きミスでの)宣戦布告前の攻撃を受けたからと言って、明らかに国際法規違反である民間船への警告なし攻撃、無制限雷撃戦をすぐさま宣言する米国のような無法さを、うぶな日本は想像さえしなかったのかもしれない。
このあたり、1次大戦どころか、当時現在大西洋で何が起こっているのかすら見ようとしなかったことはうぶではすまされないが。特に人の上に立ち、人の命を預かるもの達の無知蒙昧無能さ加減には怒りを通り越して哀れみさえ覚えてしまう。
しかし、この米国の無制限雷撃戦“Sink 'Em all”が日本国力をみるみる減弱させた事実は、この手の「その相手が兵士であるか、ただ単に税金を払っているだけかは区別しない。その国の国民というだけで殺す。」という米国のやり方は(後の戦略爆撃を見ても)非常に効率的であるということが分かる。
NYで自分の手法をマネされた米国が慌てるわけだ。
話がそれたが、本書は海上護衛戦の実録書というよりも、戦略眼のない戦争がいかに推移するかという事柄についての実録書になってしまっている。涙なくしては読めないが、軍事関係に少しでも興味のある方は読んでおいて損はないだろう。
131>アフガニスタン紛争のソビエト軍
オスプレイより1986年に発行された冊子(Men at Armsといえば分かる方は分かりまくるだろう)をモデルグラフィックが1989年に邦訳出版したもの。
そういやこのちょっと前の時期、オスプレイにえらい貢いでいたなぁ。この時期に邦訳が出始めたはずだが、今となれば邦訳もドンドン出て読めない英語を無理やり読む必要もなかったのに・・・という想い出話は良いとして、今読むのに偶然タイムリーな1冊となっていたのを本棚より発掘、再読です。
これを読むまでソビエトのアフガニスタン侵攻でソビエトは総力をあげてゲリラの掃討に挑んだが失敗、敗退したと覚え違いしていました。
そりゃベトナムのアメリカ軍だって。アフガニスタンを「ソ連のベトナム」と呼ぶ最近の報道にすっかり惑わされていました。
おさらいすると、社会主義政権がイスラム主義者に打倒される前例を作ることを恐れたソビエトが、それまで駐留していた軍事顧問団に加えて予備役を中心とした軍隊を投入、しかしこの予備役がイスラム教徒で敵に同情的で使い物にならず、ソビエトが戦略目標とした空港、道路の制圧に失敗、ソビエトは五月雨式に戦力投入していく。ソビエトの目的はゲリラの殲滅ではなく、一部戦略目標(国土の15%程度)と社会主義政権の維持に過ぎず、それ以外の土地で何が起きようとどうでもよかった。ゆえにベトナムに比べてはるかに少ない戦力(全師団の6%)しか投入せずに、アフガニスタン紛争の長期化をそれで良しとしていたが、ソビエト自体が戦費の負担が重圧になってきたため(原著発行語の1989年)アフガニスタンより完全撤兵・・・。
- ・・あ~、恐ろしいものですな。完全に忘れていました。
ちなみにゲリラリーダーの紹介などもあるのですが、今話題のタリバンは当然出てきません。彼らはソビエト撤兵後に現在北部同盟といわれる連中(の一部)が覇を得て、(控えめに言って)無茶苦茶をやったので世直しに台頭してきた勢力ですから。
地域紛争、民族紛争、宗教紛争、どれもすっきりと解決したのを見たことありませんが、よその国が手を出して火傷しなかったのも見たことありません。タリバン壊滅後、現地入りを強要されるであろう自衛隊諸君の無事を今から祈る気持ちです(TT)