「事故車」ってどこまでのことを言うの?私たちと保険会社の認識レベルの差。
みなさんは事故車というとどんなイメージがありますか?
「一度でもぶつかったことがある車」「一度でも修理したことのある車」「売れない」「乗りたくない」など色々マイナスイメージがありますよね。
もし仮に自分の大事な車を誰かにぶつけられたら、「どうしてくれるの?責任取ってくれる?」と言いたくもなりますよね。
私は某有名保険会社で事故の示談交渉経験があります。
その経験の中でも何度も被害者に言われてきました。
「事故車になってしまった!」「修理してくれたって乗りたくない!」「責任を取ってほしい!」と。
でも保険会社の返答は、決まって「申し訳ございません。賠償できません。」になってしまうんですね。
なぜだと思いますか?
それは「事故車」の認識にプロと素人との間で乖離があるからなんですね。
事故車とは「自動車の骨格等に欠陥・修復歴のあるもの」 と規定されています。
つまり骨格に損傷がなく、バンパーにキズ・凹みができて修理した程度では事故車とみなされないんですね。
ところが「少しでもぶつかったら事故車」と思っている人は少なくありません。
だって大事な車ですもの、賠償できないなんて言われても被害者は納得できないし、カチンときてしまいますよね。当然です。
でも、それが現実でもあるのです。
仮に保険会社と話がつかなくて、裁判になったとしましょう。
バンパーに凹み程度の損傷でこの訴えが認めらることはまずありません。
「当てられ損だ」と言われます。被害者の方は損をしたと思うでしょう。しかし事故というマイナスな出来事に得があるはずもなく、修理をすること=プラマイゼロの状態への回復といえるのです。
一方、骨格部位まで損傷を受けた場合、もちろん交渉の余地はあります。
ただし、自動車の価値がある程度下がっている状態では基本的に認められません。
例えば、年式が新しく購入後間もないこと、走行距離が少ないこと等が条件となってきます。
修理をしても乗りたくないとか、別の車を用意しろとか、あまり無理な要求は認められませんが、修理をすることが前提で、修理費の10~30%程度の賠償金が受けられる可能性はありますから、保険会社と密に交渉をしてみましょう。
まあ、ある程度大きな事故の場合はして乗り換えるとゆうような方法もありますね。
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