プロトタイプ
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失敗して学習するためのプロトタイプ
つくったものはたいてい失敗する。しかしその失敗から多くを学んで素早く成功に結びつける。これがプロトタイプ思考である。
失敗からこそ学ぶことができる。つくらなければ失敗しない。
出典:『デザイン思考の道具箱』奥出 直人 (著)
すぐに作る
アイデアを思いついたらすぐにプロトタイプをつくること。コンセプトの本質を議論したり、コンセプトを作りんだりすることではない。そんなことしていては、時間もコストもかかり、失敗回数も圧倒的に減り、学習機会も減ってしまう。
理論と実験の間の行き来
コンセプトが実現不可能であることを教えることもあれば、コンセプトが不十分なのでプロトタイプがつくれない、という反省を促すこともある。コンセプトとプロトタイプの間の緊張関係を物理の理論と実験にたとえる人もいる。理論と実験の間を行き来することが物理学の発展に寄与するように、コンセプトとプロトタイプの行き来がイノベーションを促進するのだ。
出典:『デザイン思考の道具箱』奥出 直人 (著)
アジャイルソフトウェア開発
「アジャイルソフトウェア開発宣言」では「包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア」に価値があるとしている。その一つの考え方が「プロトタイプ」と言える。
三種類のプロトタイプ
- ファンクショナルプロトタイプ:実現可能かどうか、機能を実証するもの
- デザインプロトタイプ:イメージをリアルに感じられるもの
- コンテクスチュアルプロトタイプ:製品やサービスの中核にある「ストーリー、意味性」を感じさせるもの
プロトタイプの効用
- 作っていきながら自分自身を説得できること
- クリエイティブ層とマネジメント層が感覚的な判断で合意できること
- 売れ行きを感覚的に推測できること
編集履歴
- 2012.01.28 初版
- 2014.12.06 三種類のプロトタイプ、プロトタイプの効用
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