母親

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母の哲理

世に母の徳ほど、尊く懐かしいものはあるまい。母は、子を生み、子を育て、子を教え、苦しんで己を忘れ、養うて恩ともせず、子と共に憂え、子と共に喜んで、我あるを知らぬ。

出典:安岡正篤

自由と代償

戦前に比べて妻は自由になった。この自由は、しかし代償を払わなければならなかった。大家族の中で、しゅうとめから嫁につたえられた風習としての育児をまなぶ機会を妻は失ってしまった。はじめて母親となった妻は、まったくの未経験者として、子どもの成長にたちむかわねばならぬことになった。これは日本の民族が、かつて経験したことのない事態である。

出典:『10歳までが勝負!「生きる力」をはぐくむ子育て』
原出典:『育児の百科』

編集履歴

  • 2014.04.26 「自由と代償」
  • 2010.09.08 初稿 「母親の哲理」

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