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地域活性度、ナンバープレート、メガストア

先日引越し、現在居住している地域はUrbanもあればRuralも混在している多様性を持っている。また車での移動が常態的となっており、道路網の整備も進んでいる。

その中で先日Rural Areaの温泉へ小一時間ほどかけて出かけた際、今まで見たナンバープレートに多様性のかけていることに気付いた。つまり他の地域からの流入車が、自家用車だけでなくバス、トラックに至るまでほぼいないのである。

ナンバープレートは陸運局の管轄ゆえ、札幌ナンバーのように非常に広い地域もあれば、昨今のご当地ナンバーのようなものもある。しかしかみさんの実家(北海道の田舎)でも、札幌ナンバーもあれば旭川ナンバーもあり、時に釧路や函館もいる。それは自家用車だけでなく、トラックやバスといったものもある。私が移動した地域も、30kmも離れれば他のナンバー地域になるので、相応に他地域のナンバーが混ざっていてもおかしくない。

ここで1つ仮説を立てた。人や物の移動形態には3つある。
 1.当該地域だけで完結しており、他地域との間で人の移動が少ない場所である
 2.当該地域に魅力が少なく、他地域に人が流出する場所である
 3.当該地域に魅力が大きく、他地域から人が流入する場所である
他地域ナンバーが少ないことから、1または2であることは明らかである。ではいずれなのか。2であれば自治体の財政状況はよろしくなく、税金や公共サービスの低下が発生する。しかしどうやらそうでもないので、1であると考えるのが妥当となる。

実はこの1の状態がもっとも問題の大きいことではないかと考える。1は外部との人の交流がないため、いわばブロック経済のミニ版といえる。外部からの成長力の導入がしにくい結果、成長の速度は低下し、最終的には外部からの強制参入に対して無抵抗となり、駆逐される。
このシナリオでは、いわゆる大量生産、大量販売による低価格業態の進出状況が1つの指標となりそうだ。地域における購買ポテンシャルは高いが、それに答えるだけの産業ができていない、更にそのことに気付いていない「無菌状態」の市場があると都合が良い。一挙に市場を席巻できるからだ。その場合、複数の大型店で一挙に出店し、地域の購買をロックオンしてしまう方法が有効だ。従って出店状態を確認すると分かる、という構図となる。

なお2の状態の場合は、他地域に出ることで外部を知っているので、無菌状態にはならないため、競合は他地域の店舗となる。

さて私の現在いる地域ではどうだろう。20km圏内に大型の同一社のメガストアが3店舗あるまでは確認した。またそれに伴い、低価格系の衣料品や家具販売の店舗も、多い場合同一社で5店舗まで確認した。人口密度は首都圏でいうと相模原市を下回るぐらいと想定する。つまり1の状態にある可能性が高いことが、別の面からも言えそうである、ということである。

以上の推論を重ねるにあたり、いったいこの地域は何を将来像として描いているのか極めて疑問に思った。行政もあり、企業も同様である。地域活性を考える上でも、明確なビジョンの定義が求められると考えた。

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