黒龍の棺

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黒龍の棺

黒龍の柩 (上)
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黒龍の柩 (下)
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北方謙三

内容(「BOOK」データベースより)

時は、幕末。時勢は否応なく男たちを呑み込んで行く。土方歳三も、人を斬りながら新選組の活路を探し続けた。親友・山南敬助の捨て身の切腹、同志・近藤勇との別れの予感。やがて土方は、坂龍馬が暗殺の直前に語った計画に、新選組の未来と己の夢を賭ける。命を燃やしながら奔った男たちの青春群像。見果てぬ夢を謳いあげた北方版「新選組」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
北方 謙三
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年「眠りなき夜」で吉川英治文学新人賞を、85年「渇きの街」で日推理作家協会賞を、91年「破軍の星」で柴田錬三郎賞を、2004年「楊家将」で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

感想2008/06

土方歳三が主人公の幕末モノ。先週読んだ草莽枯れ行く (集英社文庫)と時代、人物造形ともに重なっています。
猪武者、人斬りのイメージが強い土方を「蝦夷地に新国家を作る」夢を持った人物として再構成しています。
と火の帝」などの大風呂敷時代劇カテゴリでしょうか。取り巻く人物像も相変わらず「漢」ばかりで面白い。
しかしながら、やはり西郷が嫌いになること請け合い。

チビノ氏いわく、これから幕末物を読み始めると「ガンダムをMSVのプラモから入るようなワクワク感がアル!」とのこと・・・激しく同意。結構面白い幕末感を持った人物が出来上がると思う。

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