ジオメディアの履歴
09年12月22日 日経BPより
geographical (地理的) な性格を持ったメディアのことで、緯度経度情報や GPS 、地図などを用いたコンテンツを楽しむ。
例えば、コロプラというサイト。
携帯電話のGPS機能を使い、都道府県の土地を塗って行ったり、その土地限定のお土産などを買い集める。移動距離に応じて、サイト内で使える仮想通貨「プラ」を取得できる。
ユーザーは、お土産目当てに実際に移動を行ったり、また地域の土産屋と提携し、そこの商品を買わなければ手に入らない限定アイテムなども存在する。これにより、実際有田焼の老舗工房では売り上げが数倍に伸びた。
コンテンツと位置情報を巧みに組み合わせれば、お出かけが楽しくなる、あるいは、お買い物が楽しくなる仕掛けが作れることを実証したという意味で、コロプラの事例は示唆に富んでいる。
コロプラユーザーは2009年12月現在で、約65万人。
他にも、NTTドコモが11月に発表した「オートGPS」という機能と、「iコンシェル」というサービス。5分置きに利用者の携帯電話から位置情報を吸い上げ、その位置に即した情報を、携帯電話の画面に提供する。
地域特性が高いゆえ、広告でのマネタイズが難しい面がある一方、バーチャルの世界からリアルの世界での行動を結びつけるメディアとして、また地域活性の可能性を含んだメディアとして、これから更なる発展が望まれる。