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7月に読んだ本メモ(7/2まで)

明日図書館に行くのでメモ

廃用身

<table border="0" cellpadding="5"><tr><td colspan="2"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344406397/tanelorn..." target="_top">廃用身 (幻冬舎文庫)</a></td></tr><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344406397/tanelorn..." target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AXG9W6VYL._SL160_.jp..." border="0" alt="廃用身 (幻冬舎文庫)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1">久坂部 羊<br /><br />幻冬舎 2005-04<br />売り上げランキング : 70762<br /><br /><strong>おすすめ平均 </strong><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-5.gif" alt="star" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />動かない手足は切ってしまう。その発想に脱帽。<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />救済と悪業の二つ巴<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />残酷と親切の根元は異なるのでしょうか?<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344406397/tanelorn..." target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>

内容(「BOOK」データベースより)
廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく―。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。



ドキュメント風の「風刺」小説だな、これは。
介護問題、医療問題についての真骨頂。医療者かつ介護、老人問題にかかわる身として読んで、リアルに3度ほど吐いた。
トイレで吐きつつ、左手に「廃用身」を握り締めている俺キメェ。
段々と主人公の歪さが現実の制度の、現状の、そして、「自分の」歪さ、主義主張と重なって行く不気味さに肺腑が耐えられませんでした。
「リアル風フィクション」の風をとっていることが不気味さを倍化させます。リアルレポートであればどれだけよかったか・・・。

これを読んで嘔吐しない制度、世代、そして自分を望むと共に、これを「読まない」「読んでも何と思わない」ヒトがいるであろうことに恐怖する。

僕たちの好きだった革命

<table border="0" cellpadding="5"><tr><td colspan="2"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046210729/tanelorn..." target="_top">僕たちの好きだった革命</a></td></tr><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046210729/tanelorn..." target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ImHy24KOL._SL160_.jp..." border="0" alt="僕たちの好きだった革命" /></a></td><td valign="top"><font size="-1">鴻上 尚史<br /><br />角川学芸出版 2008-03<br />売り上げランキング : 24078<br /><br /><strong>おすすめ平均 </strong><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-5.gif" alt="star" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />山崎、未来に続け!<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />なんだろう…<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />舞台を観に行けば良かった! こんなに熱い舞台だったのか・・・。<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046210729/tanelorn..." target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>

出版社 / 著者からの内容紹介
長い眠りから覚めた山崎が高校に革命を巻き起こす。大人気舞台を小説化!

携帯もCDも知らない47歳の男が僕たちの高校に復学してきた。30年の眠りから覚めた山崎の言葉は、理解できないことばかり。だけどいつの間にか僕たちは、革命に向かって走り出していた。大人気舞台を小説化!




意識不明の30年を経て目覚め、学生運動の「続き」をやろうとする主人公と、現代高校生とのドタバタ劇・・・なんですが

これラノベ?

ラノベがナニか、という論は難しいが、私なりに「行間を読む余地を持たせない文章」であること、としたい。
その意味では、主人公を、このではタイムスリップで30年後に飛ばされてその時代に適応することをがえんじるかどうか苦悩する青年でもなく、目覚めた世代に適応しようとする年端も行かぬ中年男性でもなく
「30年前の学生紛争(それも大学生の、では無く、学生運動ですらモラトリアム風味であった高校生の)しか決して受け入れられない中年高校生」としたところがミソでしょうか。
「他に選択の余地が無い」と(当はあるんですけどね)強引に持っていくあたりがラノベかな。

その意味で

「自分たちが選択してそうした」と「思い込んでいる」団塊世代にも、現代の高校生にも(多分)受け入れがたいストーリー、文章が並び、その背反が面白みを与えている・・・と思う。

文学的には凡庸以下だけど、反抗のための反抗ではなく「自分で選ばなきゃ」というテーマを選択して「読者に行間を読ませない、選択させえない」ラノベの手法を使った作者のヒトの悪さ、巧みさに舌を巻きました。

これは面白いです。

世代関係なく「読み」には必読だと思う。


この国のしくみ

<table border="0" cellpadding="5"><tr><td colspan="2"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4171983002/tanelorn..." target="_top">この国のしくみ―組織とその仕事</a></td></tr><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4171983002/tanelorn..." target="_top"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4171983002.09.MZZZZZZZ...." border="0" alt="この国のしくみ―組織とその仕事" /></a></td><td valign="top"><font size="-1">坂東 真理子<br /><br />国立印刷局 2005-08<br />売り上げランキング : 807191<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4171983002/tanelorn..." target="_top">Amazonで詳しく見る</a></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table>
内容(「MARC」データベースより)
国の主権者は国民。国民として、国のしくみについての基礎を知っておこう。そのための必要な知識を、膨大な情報の中から選択して、憲法から各省庁の役割まで、わかりやすく解説する。


憲法、中央地方省庁などの解説
マメ知識として非常に面白い。
私ゃようやく警察庁と警視庁の違いが判ったよ。

大阪人・2冊

橋特集と大阪城特集。
大阪城特集はなかなか興味深い古地図、写真などあり。

生命と非生命のあいだ

昨年の話題をようやく読みきりました。
はー。
文章に「盛り上がり」がないので、理系は疲れるわね・・・理解のつもりだけど。
読み物としても面白いですよ。

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