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FIFA8強ならず

守備の固い今回の日本同様、守備の固いパラグアイとの戦い。人事異動前の歓送迎会の後、職場の同僚とスキマをねらって阪神タイガース応援居酒屋で観戦した。

試合開始直後、両者とも活発な動きを見せる。しかし時間が経つにつれて互いに得意の守りを重視。中盤でボールを支配し始めた日本は距離のあるところから積極的にゴールを狙うが、精度を欠き、相手のディファンも固く、相手ゴールを脅かすことができない。一方、パラグアイは徐々に攻撃の圧力を高め、20分にはバリオスがゴール前で絶好の先制チャンスを迎えたが、キーパーの川島選手が阻む。その直後、今度は日本がチャンスをつかむが、松井選手のシュートはクロスバーを直撃。その後は両チームともチャンスらしいチャンスを生み出せず、前半は終了。

後半、試合は益々こう着。互いに失点を恐れ、球を奪われないようパスを回し、ゴールチャンスがない。痺れを切らした日本は松井選手に代えて岡崎選手を、阿部選手に代えて中村憲剛選手を入れて流れを変えようとするが、パラグアイの堅固な最終ラインを突破することができない。対するパラグアイもバルデス、バレットを投入するが、前線へのパスがつながらない。

試合はそのまま90分を戦い終えて延長戦にもつれ込む。前半・後半15分、計30分の延長戦でもゴールは決まらず、勝負はPK戦に突入。パラグアイは5人全員が決めたが、日本は3人目の駒野選手のシュートが外れ、互角の戦いは、最後、パラグアイが初のベスト8の栄誉を掴んだ。

PK戦で球をバーに当てた駒野はもちろん、誰も選手を責めることはできまい。青き狼は120分間、足を止めることなく走り続けた。何度も決定的なピンチがあったが、その度に川島選手、中沢選手、長友選手が、体を投げ出してゴールを死守した。このチームに足りないと指摘され続けてきた闘争心を全員が出し続けた。「選手は素晴らしく、素晴らしく、日本人としての誇りを持って、アジア誇りを持って戦ってくれた。」岡田監督の声は震えていた。

ジャパンを名乗り、チームとしての一体感を誇り、外国メディアからはライジング・サン(日出づる国)、カミカゼと呼ばれるなど、精神論的な評価もある。しかし、今回、日本がこれまでの日本とは違い、世界の強豪と互角に戦えた「鍵」は、何といっても相手の情報とセットプレーをしっかり叩き込んだ堅固な守備だ。

かつてのイタリアサッカーの特徴「カテナチオ(Catenaccio)」(鍵をかけるの意)にかけ岡田監督の「オカナチオ」と言う人もいるが、日本は、スタジアム、ベンチ、サポーター日本で応援する国民が一体となって、青き狼ローマを建国したロムルス、レムスは狼に育てられたと言われている)として戦う我らが日本選手団の士気と幸運を支えることに成功したのだろう。

しかし、カメルーン戦での決勝ゴールと、デンマーク戦での劇的フリーキックで世界的な評価が急上昇した本田選手も「オレもまだまだ物足りない。」「1人1人がすべての技術を向上させる必要がある。若い選手は海外に出るべきだ。」と言う。本田選手がカメルーン戦の後、「ストライカーにはなれない」と言ったように、絶対俺がゴールを決めてやるというストライカー個人」の魂と技が、守備を固めつつ、カウンターからゴールをものにし、次期ブラジル大会でベスト8以上を目指す鉄則である。
 
岡田監督は「選手たちに勝たせてやれなかったのは私の責任。執着心、勝利に対する執念が足りなかった」と自らを責め、今後については「とても今は考えられない。でも、もう代表監督をやることはないと思う。」と語った。しかし、フランス大会の後も、岡田監督は「もう代表監督はやらない。」と話していることからも、一度、代表を離れ、さらにもう一度代表チームを率いる可能性がないとはいえない。岡田監督は最後に「選手にも同じことを言っているが、サッカー人生はいいときもあれば悪いときもある。ただ、悪いときというのは次に成長するためにあるもの。壁ができたときに立ち向かっていく勇気というのを今回、選手が示してくれた。つらいことがあっても簡単に逃げるな、との言葉を子供たちに送りたい。」と語った。

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