しょうゆニュース:今週のスピリッツで角長の濁醤でた。
小学館のビッグコミックスピリッツ(2009年3月2日発売の14号)掲載の、美味しんぼで、和歌山編で、和歌山県の角長が特集された。
アイの刺身を食す場面で、濁醤(にごりびしお)がでてきた。
これは生醤油(なましょうゆ)で、火入れをしていないのが特徴の醤油だ。
生醤油(なましょうゆ)の持つ香りはよかった。
また味も酸味は少々気になったが、通常の濃口醤油に比べ、コクがあるように感じた。
ただ、生醤油は美味しいが、問題点もある。
醤油は通常、火入れは麹菌やそれらが持つ酵素による発酵を止めるのだが、火入れをしていないので変性しやすい気がする。
というか、実際に濁醤を購入して試したことがあるのだが、普通の醤油より早く味が変性した気がして、半分以上残っていたのだが廃棄したことがある。
使いきれるかどうかというと、通常の家庭にとっては750mlのサイズだと少々重荷であろう。
それともう一点気になったことが。
山岡さんが「醤油にみりんや砂糖を入れるのは、使う側に任せた方が…」というようなせりふがあり、それにあわせ角長側の発言として「使わない方向にしていきたい」と答える場面があった。
これは確かに醤油マニアとしてはそう思う。
その方が楽しめる気がする。
しかし、角長側の「(みりんや砂糖を加えるほうが)コクがでる」と言うのもわかる。というか、そもそも砂糖・味醂を加えた製品に慣れ親しんでいる人たちにとっては、なじみの味が消えるということになり、それはそれで寂しいんじゃないかなぁと思った。
「大豆と小麦と塩が醤油の基本だ」というのは醤油マニアの発言であって、一般消費者の発言ではないように思うがいかがだろうか。
もちろんしょうゆマニアの僕にとってはその方がいいのだが、多様性が失われるのは面白くなくもあり、消費者嗜好が反映されていると見るむきもあると思う。一石を投じたグルメ漫画なのだから、その辺もう少々
まーなんだ、漫画で醤油が取り上げられたのはすばらしい。
という〆ではどうだろうかなぁと。
soysauce!!
コメント
コメントできません (ログインするとコメントできます)
英語